「百満月」 グぅ様作

――「もし、卒業に間に合わなかったら・・・」――

百満月

私が登校地獄なんていうふざけた呪いをかけられてからしばらく、奴はまたフラフラと旅に出ようとした。

「また、どこかあても無く旅行か」
「旅行じぁないって、お前だって知ってるだろ」
「知るか!!馬鹿!!」

そんな他愛なない会話の後

「じぁな、卒業までには帰ってきてやるよ」
「・・・・・・・・やめる気は無いのか?もう少しここにいてくれないか?」

止めて言うことを聞くような奴ではないけど、私は言った。

「悪いな・・・」
「そうか、ならとっとと行け。待っててやるから」

少し歩き出してあいつは思い出したように

「もし卒業に間に合わなかったら、そこから百回、満月の夜を数えてろ」
「なっ、不眠王の名夢に掛けたつもりか!貴様はそんな寝言言わず早く帰って呪いを解けばいいんだ!!」
「冗談だよ冗談!あっはっはっは、帰ってくるから心配すんなって」
「しっ、心配なんてしてないぞ/////バカ!」

そして奴は行ってしまった。頼まれたからにはきちんとまつけどな/////
いつになることやら・・・。

〜〜不眠王の名夢のお話〜〜
昔、ある国王がいた。王は権力を自分のために使った。
ある日、その王は突然眠ることができなくなってしまった。
その王は毎晩苦悩した。
今までしていたこともすべてわすれて苦悩した。
しかしある晩、王は夢を見ることができた。
その夢は今までの自分を改め、幸せに暮らす夢だった。
其の時が丁度百回目の満月の夜だった・・・。


・・・十五年後・・・

「マスター、何か考え事でも?」
「あっいや何でもない、少し昔の事を思い出しただけだ・・・」

はぁ、もう十五年か。卒業(一回目の)も百回目の満月もとうに過ぎてるぞ。
あのバカ!少しは待つ人の気持ちになってみろ!!









まぁ、もう少し待ってあげてもいいけど/////


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